Cavity

口腔内電流測定

Intraoral current measurement

大谷歯科医院の口腔内電流測定

ゼロテクターとは口腔内に流れる微弱な電流を測定する技術です。この方法では、特定の電極を用いて歯や歯周組織に対する電気的な抵抗や導電性を評価するものです。

ガルバニー電流とは

Galvanic current

ガルバニー電流とは

ガルバニー電流とは、異なる金属が口腔内に存在することで、唾液が電解質となり電位差が生じる現象です。この電流は、アルミ箔を噛んだときの「ビリッ」とした感覚に関連しており、金属がイオン化することで金属アレルギーの原因となることがあります。また、自律神経を乱すことが分かっており、頭痛、関節痛、疲れ、不眠などの神経症状を引き起こすことがあります。しかし、多くの人はこれが原因と気付かず、自律神経失調症や更年期障害と診断されることがあるようです。

過去の虫歯治療では、アマルガムや金銀パラジウム合金、ニッケルクロム合金、金合金、チタンなどが使用されますが、これらが金属アレルギーや全身への悪影響を引き起こすことがあります。特に、チタンはフッ素によって溶解し、金属アレルギーを引き起こす例も報告されています。それだけでなく、虫歯治療で詰められた金属から発生するガルバニー電流は、金属アレルギーや頭痛、自律神経障害の原因にもなります。そこで「ゼロテクター」を使用して、ガルバニー電流の有無を調べています。
早期診断:虫歯や歯周病の初期段階を迅速に発見できるため、早期治療が可能になります。これにより、重症化を防ぎ、患者の負担を軽減できます。
治療効果のモニタリング:治療後の歯や歯周組織の状態を定期的に評価できるため、再石灰化の進行や治療効果を具体的に確認できます。
個別化された治療計画の立案:測定データに基づいて、患者一人ひとりに最適な治療方法を提案できるため、より効果的な口腔ケアが実現します。
電流測定は非侵襲的ですが、過去に口腔内に金属が多い方や特殊な病歴がある場合は、事前に医師に相談することが重要です。また、測定中に不快感を感じることは少ないですが、もし異常を感じた場合はすぐに伝えるようにしましょう。さらに、正確な結果を得るために、事前に歯のクリーニングを行っておくことが推奨されます。測定後は、結果をもとに適切な治療方針を立てることが大切ですので、定期的なフォローアップを心がけましょう。